「宝石の王様」アレキサンドライトとは?その特徴とは?
「宝石の王様」と言えば、ダイヤモンドを思い浮かべる方は多いかも知れません。確かに、ダイヤモンドは宝石の王様と呼ばれることの多い宝石ですが、宝石の王様と呼ばれる宝石がもう一つあることはご存じでしょうか?アレキサンドライトと呼ばれるその宝石は、希少性で言えばダイヤモンドよりもかなり希少な宝石です。
アレキサンドライトは、その稀少性と美しい変色性から「宝石の王様」や「皇帝の石」などとも呼ばれる特別な宝石です。ここでは、アレキサンドライトの特徴や歴史、そして買取の際に知っておきたい情報についてまとめました。
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アレキサンドライトとは?
アレキサンドライトはクリソベリルと呼ばれる鉱石の一種で、特に他の宝石にはあまり見られない変色性と稀少性が特徴となります。
基本情報
- 鉱物名:クリソベリル
- 和名:金緑石(きんりょくせき)
- モース硬度:8.5(非常に高い耐久性を持つ)
色と変色性
アレキサンドライトの最大の魅力は、光源によって劇的に色が変化する「変色性」の宝石である点です。
- 太陽光下:エメラルドのような鮮やかな緑色
- 白熱灯やロウソクの下:ルビーのような深い赤紫色
この変化が、アレキサンドライトが特別な宝石である理由のひとつでもあります。
主な産地
アレキサンドライトは以下の地域が主な産地となります。近年では、質の良いアレキサンドライトの埋蔵量はあまり残っていないとも言われています。
- ロシア
- ブラジル
- スリランカ
- タンザニア
- マダガスカル
変色性の秘密とは?
アレキサンドライトの変色性は、鉱石に含まれる微量のクロムが関係しています。このクロムが特定の波長の光を吸収し、異なる光源下で異なる色を反射します。これにより、昼間は明るい緑色、夜間は深い赤紫色へと色が変わります。このような性質を持つ宝石は非常に珍しく、アレキサンドライトの他にはほとんど見られません。そのため、カラーチェンジの度合いや鮮やかさが、宝石としての価値に大きな影響を与えます。
アレキサンドライトの歴史は?
アレキサンドライトは1830年、ロシアのウラル地方で初めて発見されました。その名は、当時の皇太子アレクサンドル2世にちなみ名付けられたものです。この宝石は、ロシア王室の象徴である緑と赤の両方の色を持つことから、「皇帝の石」としても知られています。
ロシア産のアレキサンドライトは、その質の高さと美しさから、当時非常に高く評価されました。しかし、現在ではウラル地方の鉱脈がほぼ枯渇しており、新たな供給は困難な状況です。現代では、ブラジルやスリランカ、タンザニア、マダガスカルなどが主要な産地として知られていますが、ロシア産に匹敵する品質の石は極めて稀です。
アレキサンドライトの特徴とは?
1. 変色性
光源によって色が変わる性質は、アレキサンドライトの最大の魅力です。この変化(カラーチェンジ)がより鮮やかで劇的であればあるほど、宝石としての価値は高くなります。
2. 稀少性
アレキサンドライトは産出量が極めて少なく、特に1カラットを超える大粒のものは非常に希少です。ロシア産やブラジル産の品質が高いものほど市場価値も上昇します。
3. カットとデザイン
ブリリアントカットやミックスカットが一般的です。また、キャッツアイ効果を持つ個体はカボションカットが採用されることもあります。
4. 耐久性
モース硬度8.5を誇るアレキサンドライトは、傷や割れに強い宝石です。ただし、超音波洗浄機を使用すると破損する恐れがあるため、注意が必要です。
アレキサンドライトの買取相場は?
アレキサンドライトの買取価格に影響するポイントはいくつかあります。
1. 変色性
色の変化が顕著で、昼夜で全く異なる色味を見せるものほど高値がつきます。
2. カラット数
1カラット未満のものが一般的ですが、1カラットを超えるものは希少であり、高額査定の対象となります。
3. クラリティ(透明度)
インクルージョンが少なく透明度が高い個体ほど、評価が上がります。
4. 鑑別書の有無
鑑別書がある場合、宝石の真贋や品質を証明できるため、買取価格が向上します。また、鑑別書の鑑定機関の信頼性の違いによってお値段が変わることもあります。
まとめ
アレキサンドライトは、「宝石の王様」と言われるように、変色性と稀少性で宝石の中でも群を抜いた価値を持つ宝石です。その価値は、変色性、カラット数、透明度、そして鑑別書の有無などで変わりますので、これらが買取査定のポイントになります。
もしアレキサンドライトを手放すことを考えているなら、信頼できる買取店で査定を受けることも重要です。お客様の大切なお品物をしっかりと査定をさせて頂きます。是非ご相談くださいませ。