
ライカM6の買取相場はいくら?モデルの違いや高価買取のポイントについてもご紹介!
ライカ(Leica)と聞けば、カメラファンでなくてもその名を知っている方も多いのではないでしょうか。ライカのカメラは、精密機械としての性能の高さに加え、芸術性すら感じさせる美しいデザインで世界中の支持を集めています。そんなライカの中でも高い人気を誇るのが「ライカM6」です。本記事では、ライカM6の特徴やモデルの違い、そして買取相場や高価買取のためのポイントについてご紹介します。
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ライカ(Leica)の歴史と人気の理由
ライカの起源は顕微鏡メーカーであるライツ社。カメラ製造の歴史は1914年、オスカー・バルナックによる35mmカメラの発明に始まります。以来、「ライカ」は精密機械として、また優美な工業製品として、写真文化の発展に大きく寄与してきました。
ライカのカメラは、操作性がシンプルながらも機能性に優れ、職人の手作業による高い精度を保ち続けています。そのため価格は高めですが、性能・信頼性・美しさの3拍子がそろった“世界最高峰”のカメラブランドとされています。
ライカM6とはどんなカメラ?
ライカM6は、1984年〜1999年の16年間にわたって製造された機械式レンジファインダーカメラ。M型ライカの伝統的なフォルムを保ちながら、TTL方式の露出計を内蔵しているのが最大の特徴です。露出計の精度も高く、初心者でも扱いやすいため、実用性と機械美を兼ね備えたモデルとして高い評価を受けています。
- レンズマウント:ライカMマウント(1954年のM3から現在に至るまで同一規格)
- シャッター方式:機械式横走りフォーカルプレーン(B〜1/1000秒)
- ファインダー倍率:0.72倍(※0.85倍、0.58倍モデルあり)
- ブライトフレーム:6種類(28、35、50、75、90、135mm)
- 露出計:TTLスポット測光方式(SPD素子を使用)
電池(SR44)を必要とするのは露出計のみで、基本的な撮影動作には電池不要。まさに“エコ”な機械式カメラです。
M6TTLとの違い
1998年からはマイナーチェンジモデル「M6TTL」が登場。TTL調光によるストロボ撮影に対応し、シャッターダイヤルが大きくなり操作性が向上。基盤を収めるために軍艦部がやや高くなっているのが外見上の違いです。
M6とM6TTLのどちらを選ぶかは、デザインの好みや使用スタイルに応じて判断するのが良いでしょう。ストロボを使う予定がなければ、露出計付き機械式カメラとしてはM6で十分です。
高価買取が期待できるモデルと特徴
ライカM6は通常モデル以外にも、多数の限定モデルやマイナーチェンジモデルが存在します。特に以下のような個体は買取価格が高騰しやすいです。
限定モデル
- 軍艦部刻印入りモデル(記念ロゴやネーム入り)
- 塗装違いモデル(ブラックペイントなど)
- Leica M6 Titan/Platinumモデル:高級素材を使用した特別仕様
ファインダー倍率違い
- M6 0.85(高倍率):望遠系レンズに適しており、人気の高いモデル
- M6 0.58(低倍率):広角系レンズ向けで、比較的流通量が少なく希少性があります
ライカM6の買取相場(参考)
状態や付属品の有無、限定モデルかどうかによって大きく異なりますが、おおよその相場は以下の通りです。
- M6(標準モデル):200,000円〜250,000円前後
- M6TTL:220,000円〜270,000円前後
- 限定モデル・美品:300,000円以上もあり
※買取価格は市場状況により常に変動します。また、大きな不具合がある場合は大幅に減額となる場合もあります。
高価買取のためのポイント
- 外観・機能のコンディションが良好であること:キズや腐食、シャッター・巻き上げレバーの不具合がない個体は高評価。露出計だけ壊れている個体もあるので、露出計がちゃんと動くことも重要です。
- 付属品が揃っている:元箱、説明書、保証書、ストラップなどの有無で査定額が変動。
- 限定モデルはその証明があると有利:シリアル番号や刻印、当時のカタログや記念証明書などがあると高額査定に繋がります。
- 防湿庫などで保管されていたか:カビや腐食のリスクが少なく、内部機構の保存状態が良好であると評価されやすいです。
まとめ
ライカM6は、レンジファインダーカメラの中でも抜群の人気と信頼性を誇るモデル。中古市場でも高値で取引されており、限定モデルや美品であれば30万円以上での買取も珍しくありません。
もしご自宅に眠っているM6があるなら、まずは査定に出してみるのがおすすめです。その価値、思っている以上かもしれません。