
バーバリーが日本から撤退した理由とは?歴史や特徴、現在の買取事情についてご紹介!
「バーバリー(BURBERRY)」といえば、トレンチコートやチェック柄でおなじみの英国の高級ブランド。日本でも長年にわたって多くの人に愛されてきましたが、2015年頃を境に百貨店などで見かける機会が減ったと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、バーバリーのブランドの歴史と特徴、日本市場からの撤退理由、そして現在の買取事情についてわかりやすくご紹介します。
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英国伝統を体現するバーバリーの歴史と魅力
バーバリーは1856年、イギリス・ハンプシャー州でトーマス・バーバリーが設立したブランドです。当初はアウトドア向けのウェアを中心に展開しており、特に防水性に優れた独自開発の素材「ギャバジン」を用いたトレンチコートで一躍有名になりました。
その後、第一次世界大戦中にイギリス陸軍の将校用のコートとしてトレンチコートを正式採用されたことでブランドの名声が高まり、やがて一般市民にも浸透。今日では英国クラシックを象徴するファッションブランドの一つとして世界中にファンを持ちます。
アイコニックな「バーバリーチェック」もまた、ブランドの象徴です。キャメル地に黒・白・赤のラインが交差するあのチェック柄は、1960年代に裏地として初登場し、その後バッグやマフラーなど多くのアイテムに使われるようになりました。
バーバリーが日本で特別な存在だった理由
バーバリーが日本で特に人気を集めた背景には、日本独自の販売ライセンス契約が大きく関係しています。1970年以降、三陽商会がバーバリーの日本国内におけるライセンス契約を結び、バーバリー・ブラックレーベルやバーバリー・ブルーレーベルといった日本限定のサブブランドを展開しました。
これらのアイテムは、本国バーバリーとは一線を画す、日本人の体型や嗜好に合わせたデザインや価格帯で構成されており、20〜30代の若者を中心に大ヒット。ビジネス用のアウターとしても定番となり、「一着は持っておきたいブランド」として広く認知されました。
日本からの“撤退”とその背景
しかし2015年、バーバリーは三陽商会とのライセンス契約を終了します。これは「日本撤退」とも報じられましたが、正確には“本国バーバリーがライセンスビジネスを終え、自社運営を強化するため”の決断でした。
世界的にブランド戦略を見直す中で、本国バーバリーは「グローバルで統一されたブランドイメージ」を優先する方針に転換。日本向けに独自展開されていたブラックレーベルやブルーレーベルは、この方針から外れるため終了となり、本国の製品のみを取り扱う体制へ移行されました。
その結果、百貨店などで販売されていたバーバリー製品が姿を消し、「バーバリーが日本から撤退した」と言われるようになったのです。ただし、現在でも東京・大阪などの主要都市に直営店が存在し、正規の本国製品を取り扱う店舗は営業を続けています。
バーバリーの買取事情と注意点
現在、中古市場では旧ライセンス品のブラックレーベルやブルーレーベルに根強い人気があります。特に当時のトレンチコートやビジネスバッグ、財布類などはシンプルで使いやすく、状態が良ければ高値での買取が期待できます。
一方で、本国バーバリーの現行ライン(バーバリー・ロンドンやバーバリー・プローサムなど)は希少性が高く、より高額査定となるケースもあります。近年ではリカルド・ティッシなどの有名デザイナーがクリエイティブディレクターとして参加したことで、デザインが一新されており、若年層からも支持を集めています。
ただし、以下のような場合は査定額が下がる、または買取不可となる可能性があるため注意が必要です:
- 破れ、汚れ、色あせなどのダメージがある
- ブランドタグが欠損している
- 偽造品やノーブランドとの混同が疑われる
- ライセンス製品と本国製品の区別が不明瞭な場合
また、購入時の付属品(タグ・保存袋・箱など)が残っていると、査定額アップにつながることもあります。保管状態にもよりますが、使用感が少なく、クリーニング済みであるほど高評価になるでしょう。
まとめ:バーバリーは今でも高い人気と価値を誇るブランド
バーバリーは日本市場において一時代を築いたブランドであり、撤退後もその人気と信頼は揺らいでいません。ブラックレーベルやブルーレーベルなどの国内ライセンス製品も、当時を懐かしむファンを中心に需要がありますし、本国製品についても引き続き世界中で高く評価されています。
もしご自宅に使っていないバーバリーのアイテムがあれば、一度買取査定に出してみるのも良いかもしれません。正しい知識と適切な準備があれば、意外な高値がつく可能性もあるでしょう。