ROLEXのレディースのデイトジャスト「69173」をお買取りさせて頂きました。デイトジャストの見分け方とは?


ロレックスのデイトジャストを見分ける方法とは?

ロレックスのレディースのデイトジャストは、一見すると、デザインに大きな変化はないように感じるかもしれませんが、実はモデルごとに細かな仕様が違っています。

ムーブメントやケースの仕上げ方など、見た目の違いだけではなく内部の機械にも違いがあります。これらの微妙な違いを知ることで、それぞれのモデルの見分け方が分かると思います。

今回は、デイトジャストの中でも代表的な3つのモデル「69173」、「79173」、「179173」の違いについて、なるべく分かりやすくご説明をさせていただきます。


ROLEXの69173の特徴とは?

まずご紹介するのは、69173です。このモデルは、1980年代から1990年代にかけて製造されており、ロレックスのコンビモデルの中でも特に定番とされています。ステンレススチールと18Kイエローゴールドの組み合わせが特徴的です。

69173に搭載されているムーブメントは、キャリバー2135。リューズを時計回りに回すと針が進む仕様で、1995年より前のモデルには夜光にトリチウムが使用されています。トリチウムが使われている69173には、文字盤に「T SWISS T」と表記されており、これが69173を見分けるポイントの一つです。

また、1994年以前の69173にはケース横に横穴があるため、これも69173を見分ける手がかりになります。ただし、メーカーで修理などを受けた際にケース交換が行われていた場合には、横穴がなくなっていることもありますので注意が必要です。さらに、裏蓋には『ORIGINAL ROLEX DESIGN』と『STAINLESS STEEL』の刻印があります。


ROLEXの79173の特徴とは?

続いてご紹介するのは、79173です。1999年から2003年まで製造されており、69173の後継モデルにあたります。外観のデザインに大きな変更は無いように見えますが、実はいくつかの変更点があります。

一番の違いは、ムーブメントがキャリバー2235に変更された点です。この変更によって、リューズ操作時の針の進む方向が逆になり、反時計回りに針が動く仕様となりました。また、夜光はトリチウムではなくルミノバとなっており、光り方に違いがあります。

加えて、日付表示のフォントにも微妙な違いがあり、例えば69173の「1」はハネがない一方で、79173の「1」は上部にハネがついているなどの違いがあります。

ブレスレットに関しては、69173と同様、コマの内側が空洞であるのが特徴で、これは次のモデルの179173で無垢仕様(空洞が無い仕様)に変更されます。2003年頃にはマイナーチェンジが行われ、ガラスの6時位置に王冠の透かしマークが追加されました。


ROLEXの179173の特徴とは?

最後にご紹介するのは、179173です。このモデルは2004年から2016年まで製造されており、デザインや機能において大幅に改良されました。

まずは、ブレスレットが無垢仕様に変更され、これにより堅牢性が大幅に向上し且つ重量が増しました。さらに、バックルが一体型に変更されたことで、デザインの一体感がより強まりました。

ケースの仕上げもポリッシュ仕上げになり、光沢が増しているため、見た目にも高級感があります。ムーブメントは79173と同様にキャリバー2235を引き続き使用していますが、2007年頃にはインナーリングに「ROLEX」の文字が刻印され、2010年頃にはローマインデックスが大きくなるなど、デザインの変更が加えられています。


3機種の見分け方とは?

それでは、6917379173179173の3つのモデルの見分け方についてまとめてみましょう。まず、69173と79173の違いですが、69173は1995年以前のモデルにトリチウム夜光が使われており、文字盤に「T SWISS T」と表記されています。また、69173はリューズを時計回りに回すと針が進むのに対し、79173は反時計回りに針が進む仕様です。また、ケースに横穴がある時計は、69173(1994年より前の製造)となります。

次に、79173と179173の違いとしては、179173はブレスレットが無垢仕様であること、そしてバックルが一体型であることが挙げられます。さらに、179173にはインナーリングに「ROLEX」の刻印があり、ケースの仕上げがポリッシュ仕上げで光沢が増しているため、外観からも簡単に識別できます。

69173の見分け方 まとめ

  • 製造期間: 1984年~1998年
  • ムーブメント: キャリバー2135
    • リューズを時計回りに回すと針が進む。
  • 夜光:
    • 1995年以前のモデルはトリチウム夜光を使用し、文字盤に「T SWISS T」の表記がある。
    • 1995年以降ルミノバに変更され、トリチウム表記はない(後期モデルは79173と同様)。
  • ケースの特徴:
    • 1994年以前のモデルには**横穴(バネ棒穴)**がある。
    • 裏蓋には『ORIGINAL ROLEX DESIGN』と『STAINLESS STEEL』の刻印がある。
  • 日付表示のフォント: 「1」のハネがない、シンプルな字体。

79173の見分け方 まとめ

  • 製造期間: 1999年~2003年
  • ムーブメント: キャリバー2235
    • リューズを反時計回りに回すと針が進む。
  • 夜光:
    • ルミノバが使用され、「T SWISS T」の表記がない。
  • ケースの特徴:
    • 裏蓋には刻印がない(69173とは異なる点)。
  • ブレスレット:
    • コマの内側は空洞(無垢ではない)。
  • 日付表示のフォント: 「1」の上部にハネがあり、フォントが太く短い。
  • その他の特徴:
    • 2003年頃のマイナーチェンジで、サファイアクリスタルの6時位置に王冠の透かし彫りが追加された。

179173の見分け方 まとめ

  • 製造期間: 2004年~2016年
  • ムーブメント: キャリバー2235(引き続き搭載)
    • リューズ操作は反時計回りで針が進む。
  • ケースの特徴:
    • ケース表面がポリッシュ仕上げに変更され、光沢感が増している。
  • ブレスレット:
    • 無垢仕様(コマの内側が空洞ではない)。
    • バックルが一体型に変更され、デザインに一体感がある。
  • 日付表示のフォント: 太く、インデックスや針も太くなっている。
  • その他の特徴:
    • 2007年頃のマイナーチェンジで、インナーリングに**「ROLEX」の刻印**が追加された。
    • 2010年頃には、文字盤のローマインデックスが大きくなり、外周のレール状の目盛がなくなった。

ROLEXのデイトジャストの見分け方 -まとめ-

今回ご紹介した3つのレディースのデイトジャスト、6917379173179173は、外観は一見似ているものの、内部や細部のデザインにそれぞれ細かな違いがあることがわかったかと思います。それぞれ機種ごとにお買取りのお値段にも違いがありますので、是非参考にしてみてください。

もし、ご自身のデイトジャストがどの機種なのか分からないという場合には、私たちALPSTOREへお気軽にご相談くださいませ!